20.身体を張った試み*

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 モジャモジャの毛の中で半勃ちしている男根が扉の窓の中に押し付けられた。その禍々しさにヘドヴィヒは、思わずヒッと叫んで後ずさりした。 「傷つくなぁ。じゃあ、手紙は書けないね」  ヘドヴィヒは、男根を目に入れたくなくて顔を背けているフラウケを扉の方へ引っ張った。 「ちょ、ちょっと! ヘドヴィヒ、貴女がやらなきゃ駄目よ!」  フラウケの声は小さかったが、牢番に気付かせるには十分だった。 「ババアに舐めさせるんだったら、便箋1枚だって渡さないよ」 「ほら、ヘドヴィヒ、やりなさい」 「もういいよ。他にも俺のモノを舐めてくれる女の子はいるから」  ゆっくりと男根が窓から離れていく。ヘドヴィヒは慌てて腕を伸ばして陰茎を掴んだ。手が先走りでベタベタして気持ち悪い。 「ああっ、ヘドヴィヒちゃん、俺のコレが欲しいのは分かったから、そんなに引っ張らないで」  ヘドヴィヒは、仕方なく牢番の陰茎を頬張った。生臭くて苦い味と鼻のつく匂いのダブルパンチでヘドヴィヒは吐き気を催したが、我慢して必死に舐めながら陰茎を扱いた。するとすぐに口の中でムクムクと肉棒が大きくなった。 「んんっ! ヘドヴィヒちゃん、出る! 受け止めて飲んで!」 「ぐうぇっ」  ビクビクと牢番は痙攣し、肉棒をヘドヴィヒの喉奥にグッグッと差し込んだ。その途端、青臭くて苦い液体が喉に流れ込んできてヘドヴィヒは吐き出しそうになった。 「吐き出したら駄目だよ。口を開いて見せて」  牢番は、ヘドヴィヒの口の中の白濁を見て歯の抜けた歯茎を露わにしてニタァと笑った。 「いい眺め。ごっくんして」 「んんん!」 「手紙いいの?」  ヘドヴィヒは口を開けたまま、首を横に振ったが、手紙と言われて仕方なく精液を飲み込んで口を開けて見せた。  牢番はそれを見て満足すると、やっと白パンとジュース、濡れ布巾を渡してきた。だがヘドヴィヒの汚れた胸を拭こうにも、もう精液はカピカピに乾いていた。 「便箋、封筒、ペン、インク。頼んだわよ」 「うん、今度、持ってきてあげる。でも送るのはまた別だよ」 「じゃ、じゃあ、また舐めてあげるから」 「うーん。それだけじゃなぁ。手紙送るの、すごく危険なんだよ。それに見合う報酬が欲しいな」 「見合う報酬?」 「そう。ヘドヴィヒちゃんの大事なモノ」 「い、いくらでもおっぱいを舐めさせてあげてるじゃない」 「うん、それもまた魅力的だけど、俺のモノをヘドヴィヒちゃんの中にぶっ刺したいんだよね」 「そ、そんな……」 「もう行かなきゃ。考えておいて」  それ以降、牢番はキスと胸の愛撫に留まらず、フェラチオも当然のように要求するようになった。
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