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牢番は他の牢番に見つからないうちに射精しようとガツガツと激しく腰を打ち付けた。いくら油を中に塗りこめていたとしても、指では亀頭が到達する所までは届かない。さっきまで純潔だった女の隘路を男根がメリメリと切り開き、引いてまた侵入する。あまりの激痛にヘドヴィヒの顔は鼻水と涙でぐちゃぐちゃになった。
「イくぞ! 俺の子種を受け取れ!」
「え?! 駄目! 中は駄目!」
ヘドヴィヒは局部を扉の窓から離そうとしたが、牢番はがっしりと太腿の付け根を押さえて離さず、腰を激しく律動させてブルブルと震え、唸って動きを止めた。
「イく、イく、うううっ!」
牢番がヘドヴィヒの太腿から手を離して身体を窓から遠ざけると、男根が蜜壺からずるりと抜け、そこから液体が割れ目に沿って尻まで垂れる感触がした。
「ど、どうしてよ! 中で出さないって約束したじゃない!」
「俺は『ああ』って言っただけで肯定はしてないよ」
「卑劣よ!」
「そんなに怒るなら、手紙を送るの止めるか? まあ、そうなるとヤられ損だけどな」
「こ、このっ!……」
衝撃と怒りのあまり、ヘドヴィヒは窓から腕を出して牢番を殴ろうとしたが、彼は愚鈍そうな身体つきの割に素早く後ずさって彼女の拳を避けた。
「おーっと、いいのかな? そんなに反抗的だと本当にヤり損になるよ」
「人の弱みにつけこんで! 卑怯者!」
「ああ、そう。じゃあ、もういいね。俺は行くよ」
「待って!――ヘドヴィヒ、どきなさい」
行為の間中、ヘドヴィヒに背中を向けて壁を見ていたフラウケが、食って掛かろうとする勢いの娘を押しのけて牢番に話しかけた。
「手紙はこれよ。反宰相派の貴族夫人の名前を差し出し人にしているから、止められる事はないと思う。娘の覚悟をきちんと受け止めて送ってちょうだい」
「分かった」
「それと避妊薬は手に入るかしら?」
「無理だ。需要が逼迫している」
その返答を聞いてヘドヴィヒは激怒した。
「じゃあどうして中で出したのよ!」
「んー、出したかったから」
「ふざけないで!」
「精液を掻き出しておけば大丈夫じゃないかな。じゃ、もう行かなきゃいけないから、行くよ」
「ちょっと! 避妊薬持ってきなさいよ!」
窓がピシャッと締められ、鍵がかけられた。
「お母様……どうしよう……できたらどうしよう……あんな男の子供なんて欲しくない!」
牢の中では喧嘩ばかりしている母娘だったが、この時ばかりはヘドヴィヒは母に縋りつき、フラウケは娘に寄り添った。
「精液を掻き出せば大丈夫よ。私がやってあげるわ。テーブルに腰掛けて脚を開いてちょうだい」
ヘドヴィヒは、母親に膣から精液を掻き出してもらいながら、泣きじゃくり続けた。
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