27.野獣に気持ちが通じた瞬間*

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 アントンは、妻リーゼロッテを硬い床に押し倒したまま、蜜壺の中に指を3本突っ込んで乱暴にかき回した。リーゼロッテは、とうとう愛する夫に抱かれる期待で濡れていたが、未通の隘路に巨根をすんなりと受け入れられる程、解れておらず、蜜壺を乱暴にかき回されて苦痛を訴えた。だが、目を血走らせたアントンは、早くリーゼロッテに挿入する事しか頭になく、妻の訴える痛みに全く気付いていなかった。 「もういいな。挿れるぞ」  蜜口に熱くて硬いものが押し付けられてすぐに一気に貫かれてリーゼロッテに激痛が走った。 「ああっ! ア、アントン様! い、痛いです!」  リーゼロッテの我慢は限界になり、つい痛いと口走ってしまった。でもアントンの目はイってしまっていて妻の苦痛の言葉が耳に入らないようだった。アントンは、処女だったリーゼロッテ相手にガツガツと乱暴に律動し続け、遠慮なく奥まで穿った。リーゼロッテの背骨と尾てい骨は硬い床に押し付けられ、乱暴に穿たれた秘所だけでなく、背中や臀部も痛くて堪らなかった。痛みがあまりに長引いて彼女の気が遠くなりそうになった頃、ようやくアントンが唸ってビクビクと震え、蜜壺の最奥で子種を吐き出した。 「ロッティ! ロッティ! ああっ、うううううっ!」  アントンは、そのまま彼女の上に倒れこんだので、リーゼロッテは重さと背中の痛みにとうとう我慢できなくなって彼の背中を叩いた。 「アントン様! 重いです!」 「ああ?! ロッティ! ごめん……なんて事だ……」  アントンはリーゼロッテの身体の上から身を起こすと、彼女の肌のそこかしこに残る赤い歯形や吸い痕が見えて我に返り、頭を床につける勢いで謝罪した。
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