29.2度目の初夜*

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 アントンは唇を彼女の口から首筋へ、首筋から肩へ這わせていき、腕の付け根の鞭打ち痕に舌を往復させた。 「ああっ、駄目、そんな醜い所、舐めないでぇ……」 「ロッティ、醜くなんてないよ」  そう言いながらアントンは唇を左乳房に這わせていく。チュッチュッと軽く乳房を吸いながら、乳首へ唇を近づけていき、それを口に含んで舌で転がす。右手では左乳房を包み込み、掌をゆっくりと動かす。掌の下で胸の飾りがコロコロと転がされ、硬く大きくなっていく。リーゼロッテの表情は蕩けて喘ぎ声が絶えない。 「ああ……ああん……アントン」 「リーゼロッテ、気持ちよくなって」  アントンは、乳房の愛撫の攻守交替をした。彼の口の中から現れた左乳房の尖りは、唾液でテラテラに光り、すっかり赤くなって膨らんでいる。彼は右乳房の尖りもちゅぱちゅぱ吸い、口を離した時にはこちらも濡れて赤く丸くなっていた。  アントンは双丘を揉みながら唇を徐々に下へ下へと這わせていく。腕の傷痕も一つ一つ丹念に舐めていく。その過程で時々ちゅうっとリーゼロッテの白い肌を吸って赤い花びらを散らす。その吸い方は、リーゼロッテが純潔を散らした時と全く違って優しく、でもちょっぴりピリリと痛みが走る。肌に這う舌のぬめぬめとした感触と時々来るピリッとした痛みは、絶妙な間隔でリーゼロッテの身体の芯を襲い、秘裂からじわじわと愛液が滲み出てくる。 「はぁ……あああん……駄目ぇ……」 「どうして? 君のココはもっとって言ってるよ」 「はぁっ! あああっ! 駄目っ! 何か変なのが来ちゃう!」 「気持ちよくなってるって事だよ。もっと気持ちよくなってイって!」  アントンが秘裂に沿って指を上下させると、疼きが秘所からじわじわとリーゼロッテの身体に広がってきた。突然、花芯にぬらぬらとしたものが這って、疼きが大きな波となって彼女の身体中を襲い、目の前が真っ白になってガクガクと身体が震えた。 「ああああーっ!」 「これがイくって事だよ。絶頂するとか、達するとも言うね。要は最高に気持ちよくなったって事」
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