31.毎朝のルーチン*

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 引っ越し初日の2度目の初夜から1ヶ月の休暇期間中、アントンは毎日昼夜リーゼロッテを抱き、どこにも出掛けずに休暇は終わった。もっともアントンは去勢手術後に療養している事になっているのだから、フラフラどこかへ出掛けられる訳はなかったし、リーゼロッテを1人でどこかへ出すのもアントンは不安だった。マンダーシャイド伯爵家だった時とは違って彼女を護衛してくれる騎士はもういないのだ。でもそんな事を言っていたのは最初のうちだけで、平民となった2人は次第にそんな事に拘らなくなっていった――というより、拘れなくなった。  休暇明け1日目の朝、アントンは朝食を食べ終わって食卓の椅子から立ち上がった。リーゼロッテも慌てて立ち上がり、出て行こうとする夫の手首を掴んだ。 「ロッティ、もう行くよ。今日も朝まで散々抱いてしまったんだ。これ以上、君に無理させたくない。大丈夫だよ、流石に僕のタマだって空っぽだよ」 「アントン、本当にもう1回出しておかなくて大丈夫?」 「大丈夫。万一、発情発作が来たら、陛下の仮眠室を使わせてもらえる事になってる」 「え?! それは流石に不敬では?」 「でも僕はもう平民だからね、専用の執務室を持つ訳にいかないんだよ」 「それなら尚更……」  リーゼロッテの華奢な手がアントンの股の間に差し込まれた。アントンは、もっこりが見えないように特別な下着を履いて性器を股の間に隠して幅の太いトラウザーズを履いている。リーゼロッテの手が股間を撫でると、押しつぶされている男根がムクムクと大きくなってきて下着の締め付けが辛くなってきた。 「ううう……ロッティ、止めて!」 「ほら、まだ余裕があるじゃない。出してから行きましょうね」  アントンは覚悟を決めてリーゼロッテの手を押さえるのを止めて身体から力を抜いた。リーゼロッテは素早くアントンのベルトを開け、トラウザーズを下着ごと下にずり落とした。すると股の間から勢いよく勃起した巨根がぼろんと飛び出てきた。
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