第16章

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それに、お腹の中で動くのを感じると幸せなの。 斗輝だって、総長を早く辞める事になってゴメンね。 私が産まなきゃいいんだけど…好きな人の子供だから産みたいから…」 萌佳の言葉で俺はバカだと思った。 こんなにも俺の事を想い――… お腹の子の事を想い――… 考えてくれてるなんて思いもしなかった。 何かが吹っ切れた気がした。 2人の幸せを…掴みたい。 そうして暴走の日を迎えた。 倉庫につけば面子達が久しぶりの萌佳に声をかける。 「お疲れ様です。」 俺には挨拶だが… 萌佳には―… 「萌佳ちゃん元気だった?」
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