告白に勇気を添えて

2/10
前へ
/10ページ
次へ
「いやいやまって!?まって!!おかしい!!」  「なんだよ、緊張しない練習したいんだろ?」 「だからってなんでスカイダイビングなのよ!!」 なぜか私は今弟と父親の計らいで空の中にいる。 目隠しされてここまで連れてこられた。 いや、ほんとにどういうこと? 「スカイダイビングって思い切りが大事だろ?告白とおんなじだ!」 「何言ったんだこの馬鹿!!」 「はいじゃあ……3、2………」 「まってカウントダウン始めないで!!」 「姉ちゃんがあまりにも騒ぐからアシスタントの方が迷惑してるぞ。ほら」 事前に言ってくれるなら私も心の準備くらいできるわ!! なんで事前宣告なしにスカイダイビングをやらせようとする!! 「……0!!」 私は地面に急降下する。 最早悲鳴すら上げられない。 私が絶叫系苦手なこと知ってるくせに……末代まで呪ってやろうかこのイカレ野郎!! そんなことを考えながら私は風とアシスタントさんに身を任せた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加