告白に勇気を添えて

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「もう一度問うぞ、我が弟よ」 「なんですか〜?姉上〜?」 「なぜに滝行!?」 私の前には今花火の音より大きな音をたてながらとてつもない勢いで流れていく水を見つめている。 はい、みんな御存知の通り。 滝です。 結構ガチ目の。 「身を清めよう!……というわけで」 「清めても何も変わんないから!!」 「邪念を祓うのだ姉君よ……さすれば穢れが祓われ自然と勇気が湧いてくるだろう」 「急に厨二病発揮すんな!!」 「姉ちゃんから始めただろ!!」 尚、この会話は滝の近くで行っているため大音量で行われている。 それすなわち、今、弟はとてつもなく大きな声で厨二病発言をかましたのだ。 傑作すぎる……。 録音しときゃよかったな…。 「ほらさっさと行け!!」 「おわっ!!」 私は滝に放り込まれる。 我が弟ながら恐ろしい子に育ったなぁ……。 銃の如き攻撃力を持つ滝に近づきながら他人事のようにそんなことを考えていた。
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