七番山笠 土居流(どいながれ)

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七番山笠 土居流(どいながれ)

7dc2f065-236f-4198-85f9-1e2d457ef69f 《表題》 忠勇無双漢(ちゅうゆうむそうのおとこ) 小野和泉守鎮幸(おのいずみのかみしげゆき)は、立花道雪・宗茂の二代に渡り仕えた家臣で立花四天王の一人です。 豊臣秀吉から日本槍柱七本の筆頭と絶賛され、家老時代、収賄が常態化し守銭奴と揶揄されたが、後に財政が逼迫していた主家に、蓄えた賄賂に自らの資金を加え供出し、その窮地を救い周囲を驚嘆させた。 関ケ原の戦いで立花家が西軍に与して敗れ、肥後・加藤家預かりとなった時は、立花家家臣団をまとめ、宗茂が加藤家を辞した後は仕送りを続けた。 当時、自ら武勇伝を語る事は無かったが、立花家家臣を軽視する風潮が生じた際は、一転し酒席で戦傷を露わにし、感状と照らし合わせ説明し加藤家家臣たちの毒気を抜く。 併せ、「清正公の武勇伝を耳にするが、家臣たるもの、主君を武勇伝となるような危険な目にあわせてはならない。少なくとも某(それがし)はそうしてきた」と、家臣としての立ち居振る舞いを説いたという。忠義にして勇猛な郷土の誇る武将である。
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