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 ――それから、数分ほど経て。 「…………さて」  そう、呼吸を整え呟く。そんな私がいるのは、三階の隅に在する空き教室。現在は使用されていないため、本来なら誰もいないはずの教室です。ですが―― 「――失礼します」  そう、恭しく一礼し開扉。それから、ややあって顔を上げると、そこはお世辞にも整頓されているとは言い難い乱雑な空間。まあ、現在(いま)は使用されていないわけですしね。少し片付けたい気もしなくはないですが、恐らくそこまでの時間は―― 「……すみません、お待たせしました――八雲(やくも)さん」  
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