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でも、シグは魔王になる気はなかったし、世界征服をしようとも思わなかった。
自分は、ただ平和に暮らせれば、それでいい。
争いなどしたくないのだ。
戦うのは苦手だし、出来れば誰も傷つけたくない。
“何か望みや願いはないのか?”と魔物や魔族に聞かれるが、特にない。
自分を捨てた両親に復讐する気もないし、顔も見たくない。
自分が追い出された城下町を滅ぼす事もしたくない。
ただ、毎日、平和に静かに暮らしたい。
それが望みで願いだ。
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