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まゆ子は緊張しながら、お辞儀を返す。
彼女が来ることは、事前に如月が連絡済だ。
「とんでもございません。わたくし、名をリーマ。レビヤ様の付き人をしております。こっちは……」
「ルキ様の付き人、マヤと申します。以後、お見知りおきを」
シルバー髪の青年が口火を切り、金髪の青年が言葉を引き継ぐ。
(リーマさんとマヤさんね)
「レビヤ様。おやすみになる前に皆様でお茶でもお召し上がりになりますか?」
静かに様子を見守っていた如月に、リーマが尋ねる。
「いや」
彼は首を横に振る。
「今日はそろそろ休もう。ルキ、疲れただろ?澤村さんも」
「まぁ……うん」
確かにいろんなことがあり過ぎて、疲れてはいる。
ルキは彼女の隣で目をこすっていた。
「部屋に案内するよ。アリーはいるか?」
如月が周囲を見回すと……。
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