第21章

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「……」 俺が答えないから匠が言う。 「萌佳ちゃんは、お腹の子が男の子って分かって、斗輝の親父さんが跡取りと喜んでて、もし何かあってじゃ遅いって思ってて―…」 「なるほどな。確かに安全って言い切れない。 お前が引退ってなれば、敵対してるチームが来るかもしれないしな。判断は間違ってねぇ――…」 「ヤッパリ…来ますかねぇ―…」 「わかんねぇが、来ないとも言えない。 俺からかわった時は後から来ただろうが―…」 「俺等にかわった時は、暴走中だったと思います。」 「だから…わからない。萌佳の判断は正しい。 普通なら姫からの挨拶で会食に歴代して来た。 でもそれは1人身だからだが…身重の立場の姫にそれはやらせられない。 チームの面子も分かってくれるはずだ。」
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