第23章

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しばらくすると『もう少しです』と医師が言うと 「オギャー…オギャー…」 産声とともに 「おめでとうございます。男の子ですよ。」 ベビーはすぐにどこか連れて行かれた。 「萌佳、頑張ったな。ありがとう…」 「斗輝、やっと会えた…産まれて来たね。ヒック…」 やっと泣く私をギュッと抱き締めた。 産湯に入れてもらい、診察を受けた息子が私達の元に連れてこられた。 おっぱいに吸い付く息子に愛おしく思えた。 「産まれて来てくれてありがとう」 って呟くと看護師さんが『お父さんも抱いてあげて』って言って私から斗輝の腕の中に渡した。
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