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ゴミ溜めのような汚い部屋に、パソコンの前に布団にくるまってうずくまる1人の女がいた 西条円香。色褪せた金髪に、褐色の悪い顔。目の下には隈ができている 決して美人とは言えないが、円華の仕事は、容姿など関係ない。 『新たな依頼だ、円華 会社の金を横領した奴を掃除しろ』 パソコンの画面が光り、男の声が聞こえてきた それを聞いた円華はゆっくりと起き上がる 「何円?」 『2000万』 円華はそれを聞くと、すぐに布団から出る 「それは駄目だね 金を無駄遣いする奴は掃除の対象だ、行く」 円華は簡潔に答えると、引き出しに適当にしまってある銃を取り出して、スリッパをつっかけて家を出た 「部屋着のまま...でいっか どうせ殺すだけだしね」 円華は特殊清掃人...この社会の汚れである者を抹消する殺し屋である
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