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円華は教えてもらった住所に向かった ついたのはタワーマンション。金持ちの住むところ。 「立派なとこに住んでんな」 円華はため息をついた。自分のボロいアパートとは大違いである 今回の清掃場所は1003号室。 豪華なタワーマンションの中で、部屋着姿の円華は目立っていたが、本人は気にしない。 円華は1003号室のインターホンを押す 「清掃業者でーす、お掃除に参りましたー」 『え,..あの、頼んでいませんが』 「依頼を受けましたのでー」 男は数秒間迷っていたが、しばらくして玄関の扉が開いた 円華の姿を見て、さらに警戒心を強める しかし円華は強引に体をねじ込んで部屋に侵入した 男が口を開く前に、ポケットから銃を取り出して額に押し付ける 「掃除されるのはあんただよ、東雲晴人サン 特殊清掃人ですーどうも 会社の金を横領した罪、命で償って下さいね」 「ま...待て! そんな寝起きで宅配便をとるときみたいな格好で...殺し屋だと?」 「信じられませんか?あんたの頭に風穴開けて確かめてもいいけど」 円華が引き金に指をかけると、東雲は青ざめた 「服装なんてどーだっていいでしょ、私のことを見るあんたは死ぬんだから」 「だから...待ってくれよ! この世に会社の金を横領した奴なんてたくさんいるだろう!どうして俺だけが殺されるんだ!」 東雲は必死に声を張り上げる 「どうしてって?私の耳にあんたのことが入ったからだ 私は金を無駄遣いする奴は嫌いだ。例外なく掃除。」 「た...頼む!金は返すから! 妻と子供がいるんだ!」 「タワマンに住むくらい金あるんだろー?家族いるなら尚更横領すんなよ、クズだなあんた 「待て...」 「しつこい男は嫌い。掃除」 そう言うと、円華は躊躇いなく引き金を引いた 東雲は後ろにばたりと倒れた 円華はスマホを取り出す パソコンから話しかけてきた男に、清掃完了を報告するためだ 「清楚完了ー」 『よくやった 金は振り込んでおく』 「よろしく」 円華はまたスマホをポケットに仕舞い込んで、東雲の死体に背を向けた。
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