二章

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 花は今日今ウキウキな顔をしながらリビングの窓の上の方に飾ってある電波時計を見て少しの時間があると確認して、花はこの前依頼されたイラストを描き始めた。  花がイラストを描き始めたのは高校を卒業して初めてタブレット端末を自分の血の滲むような仕事をしてそのお金で買ってからだ。・・・・・・・・・最初はただ興味半分くらいの気持ちだった。・・・その花の興味半分を生まれさせたのがある広告新聞だ。  普段花は広告新聞は読まないのだが、その時はタブレット端末を買ってウキウキな気分だった事もあり、この前ポストから出してそこら辺に投げ捨てた広告新聞を読んだ。  その内容は  今の時代においてイラストを描かないのは勿体無い!!!!!  特にタブレット端末を持っている人絶対にイラスト描いた方がいい!!!  今年々イラストを描く人は増えて、その中には年収一千万以上の人もなかなか多い!今は本業がイラストレーターの人も多い!副業ではなくもはや本業に変わりました!  そこで今日イラストレーターの近藤正原さんに話を聞きました。 「僕は今まで絵を描く事が好きで、陰でよくスケッチブックに絵を描いていました。その時の本業はただの工場勤務でした、とても辛かったです。そんな毎日を過ごして行くうちに僕は少し楽しい時間が欲しかったのでタブレット端末を買いました。・・・そしたら友人がこう言ってきたんですよ「え、お前タブレット持っての?じゃあイラスト描けば、お前絵上手いだろ??」この言葉を聞いた時僕は自分の中で叫んだんです、これだ!と、それなんで僕は家に帰ってイラストのアプリをダウンロードして課金もして、イラストを書き始めました。  そしてそれから一年後年収三千万のイラストレーターになったんです!」  そんな感じだった。・・・・・・・その話が花には刺さったようだ。  で今はお小遣いになるくらい花はイラストで稼いでいる。  花が描く絵は全てホラーとミステリーだけだ。・・・・・・・・・・・・その理由は花自身に受けたイジメやこの繁華街の現状を知っているからだ。  花はたまにイラストではなく小説を書く事がある。・・・・・・・その小説は大体はサスペンスの完全犯罪やサイコパスがテーマだ。  花は筆跡した小説をよく小説投稿サービスのサイトに投稿した。  そしたら花は驚くことに小説サイトのランキングでホラー、一位を獲得した。  そしてそのまま花の小説は出版会社から声がかかりなんと、本の出版に成功した。・・・・・もちろん小説の表紙は花が描いた物を使っている。そのため花はイラストの依頼が一年位殺到した。その時のイラストでの収入は約半年で六百万をを超していた。  花はどれだけ喜んだかわからない。だがもう半年は徐々に依頼が無くなって行った。  それでも花は下を向く事は無く、今の仕事のキャバクラの事務員になり、そして今日イケメンの面白い鬼神にお茶に誘われた。  そして、花はイラストを描きながら時計を確認した。  そしたらちょうどいい時間になっていて、イラストもいいとこまで進み、花は上機嫌だ。  そして、その頃正美は酷い事を考えて実行に移そうとしていた。  それは、これから花と鬼神が待ち合わせして居るカフェに先回りをして、花と鬼神を二人きりにさせないようにする作戦だ。・・・・・・・正美は昔からずる賢こく、よく友達の物や店に売って居る物を盗んでいた。・・・・・・・もし盗んでいた事がバレたら直ぐに泣き何もしていないどころか正美とほぼ喋らない同級生のせいにしていた。  中学生の頃は友達をいじめて楽しい気分になって日頃の疲れを発散していた。  そのイジメは色々で、精神的に病ませるか、身体的に殴ったりという感じだ。  例えば正美が精神的に追い込むなら、まず陰の噂を賑わせさせる。  まるでマウスの居るケースの中に一匹一匹(あり)を入れるかのようにだ。  正美は今回の花へのイジメをよーく考えてイジメる準備を。  その頃鬼神はスーツ姿に着替えて、綺麗に揃っている銀と黒と白のOKUというメーカーの時計から黒の腕時計を取り自分の利き手の方の手首に巻きつけて、時間を設定して、またリビングの方にゆっくり雰囲気が変わったように向かった。  どうやら鬼神は今手首に巻きつけてある腕時計で雰囲気が変わったらしい。  鬼神は貧乏育ちでまともに学校に行けず貧しい生活を送っていた。  でも鬼神は中学生になり直ぐに必死になって新聞配達の仕事を頑張った。  その給料で家族のご飯を買ったり借金を多少ではあるが返せていた。  そんなある日いつもと変わらず鬼神が新聞配達をしていると、若い男が道端で倒れているのを鬼神は見かけた。  普通の人なら酔っぱらいとしてほっておくが鬼神はそんな事はしなずに、自転車を乗り捨てて、その男の肩を揺らして言った。「大丈夫ですか大丈夫ですか大丈夫ですか?」  男はだんだん目が覚めてきたのか瞼を少し動かした。  鬼神はその事に気づきまた自転車に乗り近くの消防車に走った。  そしてなんとかその男は助かった。・・・・・・・・・・・・・・どうやら轢き逃げに遭ったらしい。  そしてそれから鬼神の人生は一変した。
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