一章

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 そんな花にもお構い無しに花の周りを歩き出した。花は怖がる気持ちを抑え込んで、出来るだけ堂々とでも胸は張らずに、でも気の弱い女と思われないように。と花は自分の恐怖を鬼神に悟られなよう、真剣な眼差しで鬼神の動きを目だけで追いつつ、自分の気持ちを整理したり、堂々として居る態度に変えた。・・・・・・・そして鬼神は歩きながら少しだけ花の顔を見て、自分が何か不味いことをしたんじゃ無いかと勝手に悟った。そのためか自分が起こした不味い事を訂正するような口振りで花に対して言う。 「へ・・・・・・・もしかして、俺の事怖がってる?、何も怖がる必要ないから、ただ今俺が君に質問した事を答えて欲しいだけだよ」  花は鬼神の言葉を信じれられなかった。  今にも後ろの鉄製のドアを開けて、この事務所から出て行きたくなるほど、花は鬼神が怖かった。・・・・・・・・その理由はここの繁華街で良い人なんて居ないと花は十歳になる前に理解して居るからだ。・・・・さっき鬼神が言ったようにここの繁華街で生まれ育ったのは花だけだ、学校は家から車で一時間以上かかる場所にあった。そのため花が学校に行く手段は子供用の自転車しか無くスクールバスは、なぜか無かった。・・・・・だから花はここの繁華街の中にある一軒だけのアパートで暮らしながら夜になるとうるさくなる、その音だけでこの世の中は悪いと理解した。  でも今花は鬼神の質問に答えるのが正解だと思い口をハキハキと動かした。 「どうしてこの支店に正社員として入社したかと言いますと給料がいいのと家が近いからです」  花は、鬼神を見るのをやめた。・・・・・・今の花の気持ちは床に唾を吐きたいような気分だ。  そんな事にも気づかず鬼神は花の肩を叩いた。・・・・・・・花の体に鳥肌が立つそして花はレイプを覚悟した。  (あ、私の処女取られる、、、、、どうしたらいいの?今蹴り飛ばす?・・・・ダメ体が動かない)  花は恐怖でさっきまでの堂々とした、態度を作る事際できなくなったて居た。 「ヘェーそんな理由なんだ~あ、ごめんちょっと退いて」  鬼神が平然と言った。・・・・・花はその言葉を鵜呑みにしつつ脳から全身の神経に命令するかのように、さっきまで動かなかった体を動かした。そして、鬼神から出来るだけ離れた。 「ありがとう、今からこの鉄製のドアの向こうに居る人達に俺の事紹介して来るから君も来る?」  鬼神は花の方を振り返った。・・・・・花はただただ頷いた。  そして鬼神は鉄製のドアを開け、先に花をこのドアから外に出てもらうためにドアを鬼神は花が出るまで押した。 「え、ちょっと誰ですか?見た事ない人ですね」  江角が電話中の正美よりも先に横槍を入れた。・・・・・そしたら鬼神は鉄製のドアを押して開けながらちょっと待ってと言った。  そして、花は鬼神が開けてくれて居る、ドアから鬼神に会釈をし、鉄製のドアから出た。  今正美はクレーマーと電話で会話して居る。そのため花は正美の方じゃあなく花の目の前に居る態度が悪い江角の方に歩き出した。  その時の鬼神は鉄製のドアを音を立てずに閉めて居た。音無く鉄製のドアを閉めた理由は正美が今クレーマーを電話で対応して居るからだ。  正美は鬼神の方に振り返った。そして二度見した。それもそのはず、正美は鬼神の事を初めて見るのはもちろん鬼神はだんだん自分の方に近づいて来て居るのだから。・・・・・・・・挙げ句の果てには、正美の今片手に持って耳に当ててるクレーマーと会話して居る受話器を掴んで来たそれも笑顔で。そして正美は仕方なく受話器を鬼神に渡した。 「何なんですか」  正美は小声で言った。  鬼神は、シーと指で合図した。  正美はなくなく黙る。・・・・・・・それを確認した鬼神は、電話でクレーマーと会話した。  鬼神「え~お電話変わりました、七海鬼神と言います、ご用件は何でしょう」  クレーマー「何がご用件は何でしょう?だ!殺すぞ!」  鬼神「いえだからですね、どのような事があったんでしょうか?」  クレーマー「そんな事決まってるだろ!お前のキャバ嬢がお持ち帰り出来なかったんだよ!」  鬼神「それは誠に申し訳ございません、当キャバクラではお持ち帰りは出来ないマナーになっておりますので、どうかご理解ください」  クレーマー「はぁ!知らねえしお前じゃあ話に何ねえせめて支店長でも呼んでこい!」  鬼神「すみませんがそれ以上騒ぎますと警察に連絡しますので、監視カメラもちゃんと付いてますので」  そう鬼神が警察と言う言葉を発するとクレーマーは無言で電話を切った。・・・・・・・その事を確認した鬼神は受話器を戻した。・・・そして、そのまま正美と江角に言う。 「はい皆さん注目ーーーて、俺合わせて四人しか居ないのか................でも自己紹介するね、俺は七海鬼神です!、今日本店から配属されたみなさんの先輩です!、今日から皆さんの事を指導して行きます!どうかお願いします」
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