一章

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一章

(はあ今日も、仕事しないとな~もういっそのこと違う仕事にしようかな~)  そう花は、東京でしか見れないような、高くそびえ立つ赤い電波塔が見えるとビルや車が走るもちろん人間も歩くチャリも走るそんな東京の繁華街を仕事で歩いて、花は、思う。  その時だ、熟女キャバクラと書いてあるとこから、薄汚れた薄茶色の、服を着た、明らかにヤク中のやつが、出て来た。  (あ~まただ~あそこのキャバクラは、やばいって噂なんだよな~、少し小走りにするか)  そう花は、ヤク中が、出て来たキャバクラを、刺すように横目で見ながら、思い走り出した。  周りの酔っぱらった五十歳くらいのいい歳のおっさんも、ヤク中を見て、鬼を見たみたいな顔をして酔いが覚めたかのように、走った。  その百メートルくらい先には、ピンクに点滅しながら、文字が、浮かぶ女の子という風俗店があった。  恐らくおっさんは、その風俗店に向かう気だろう。  その一方で花は、小走りで、ヤク中から逃げながら、三百メートル先に、ある、キャバクラに向かった。  (はあ今日も、あのキャバクラの上にあるキャバクラの(事務系の仕事)事務所で、防犯カメラやら、お金の管理やらと、キャバ嬢ではなく、キャバクラの管理か~クソー)  酒の匂い飛び交う夜の繁華街、花は、花の勤務場所(姉キャバ愛)に近づくたびに、嗅ぎ慣れたシャンパンやビール類などの酒の匂いに加え聞き慣れた  クソみたいな、酒を飲みすぎて、ハスキーな声になった、花のキャバクラの近くの店、スナックのライアンズという名前のスナックから聞こえたりと、ピンクや黄色と光る場所に向かった。  さらに花が、姉キャバクラ愛に向かうと、耳にキーンとして、自分が思わず隠れたくなるような音、パトカーのサイレンが、花の耳に、劈く。  ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー  (さっきのヤク中が、多分捕まったんだろうな~  こんな人が多い東京でヤクをやるからダメなんだよな  もっと、岐阜の高山とかで、人が少ない夜三時に、ヤクをやれば、バレる事が、だいぶ少なくなるのに・・・・・・・まあ夜まで、ヤクを我慢できるかが問題なんだけど・・・・)  花そう考えた。  花は、昔から頭の回転が速い。  その理由は、親の虐待や花自身の勉強好きだからだ。  親の虐待というのは、身体的に殴られるのは、もちろん、精神的な悪口例えば、花の友達を、花の親が見かける、そしたら、花の親が、花の友達に近づき言う。「あら花の友達じゃない・・・・・・・(と、花の親は、花の友達に、冷静に話しかけるそして・・・・)花の事沢山教えてあげるね~・・まずあの子は、サイコなの、よく公園で、藁人形とか木に、釘で打ちつけるの」  このような光景を、花は、少し声が聞こえる位の距離で、隠れて花の母親の話を、聞いて居る。  そして、花は影で泣き、花の友達は、花を避ける、花は、何もしていないのにだ。  でも、たまに、良い子の花の友達は、変わらずに、笑顔で、話しかけてくれる。  だから、花は、その良い友達と、よく遊ぶ・・・・けど、花は、門限が、六時前ということになっており、学校が終わり、すぐに、ボロボロな薄汚い、アパートに、帰らないと、いけないのだ。  という事は、花が、友達と遊ぶには、休みの日か、学校での二、三十分の、休み時間しかないのだ。  そして、花が、小走りを、始めて、二分三十秒が、経つと、花は、花の勤務場所のキャバクラについた。  (あーーーいやだなーーどうして、私こんな仕事にしたんだろう) 「はあ」  花は、花の勤務場所のキャバクラとその隣りのスナックで、できた三メートル位の隙間を、歩きながら、思いため息を吐いた。  そしたら、花の後ろから、誰かが、話しかけて来た。 「なにため息吐いてるの?花」  そうその人は、正美だ。  花が働いて居るキャバクラの、花と同じくキャバ嬢ではなく、そのキャバクラの管理系の仕事をして居る、人だ、彼女(正美)は、美人とこのキャバクラで噂で、よく他のキャバ嬢達からは、管理職ではなく、キャバ嬢になろうと誘われるが、正美は、どうしてか、冷血な態度で、はっきりと断る、その正美の態度に、他のキャバ嬢やボーイやその他従業員が、少し恐怖を、感じてしまい、それ以上念押しが出来なくなり、彼女(正美)は、今現在も管理職について、安定な給料を、貰って居る。 「あ・・・・・ビックリした~脅かさないでくださいよ遠藤さん」  どうやら、花は、正美が、話しかけた事に、驚いたらしい。  そして、花は、正美の隣りまで、戻って、一緒にキャバクラの二階に行ける、キャバクラの裏の階段に、花は、静かに向かい、正美は、胸を張って、向かった。 「ねえ花、今日誰かは、知らないけど、新入りというか、本店から、配属された人が来るって知ってる?」  正美が、花の耳元で、口角を、上げて、目を垂らして、男が思わず、いやらしい事を、想像してしまいそうになるような、胸を花の脇腹にあたるように、少し足を曲げて、うっとりするような唇を少し開けて甘い匂いをお纏いながら花に囁いた。  さらには風まで、花の背中を押すようにして、花と正美を、通り過ぎて行った。  そして、花は、正美の言葉に 「え・・そうなんですか?知りませんでした~」  内心驚きを、隠せないのか、少し大きな声で、花は花自身の手のひらで花の口を覆い隠して、無理矢理に驚きを隠そうとした事が、分かるくらいの猿真似で正美に言った。  そして、正美は花の目を見ながら後ろに、二歩十五センチ位ある、細いヒールをカタカタと高い音を立てて、下がりながら、花の肩を、正美自身の手のひらで、トントンと優しく三回叩き、花にぶりっ子みたいな声で言った。 「そうですよね、私も今ボーイ達の話しを盗み聞いたんですよ」
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