夢にまで見たあのパフェを

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夢にまで見たあのパフェを

 夢に出てきた料理を出す喫茶店で、僕はパフェを注文した。獏の店長は「まずお代を頂戴しますね」と言って、僕の頭を撫でる。綿あめが宙に漂い始めた、と思ったら、店長がそれを食べ始めた。おそらく僕の夢だろう。  夢を食べ終えた店長は厨房に向かい、しばらくしてからパフェを持ってきた。本当に夢で見たのとそっくりだ。黄色のソース、カスタードクリーム、スポンジケーキが層を成す。上には三つの白い楕円。そのうちの一つを口にした。むっちりしたマシュマロが弾けて、甘くスパイシーなソースがとろりとあふれる。 「ポヨラの実のデザートを夢見るとは、お客様もお目が高い。紅茶が合いますよ」 ティーカップを傾け、未知の果実に思いを馳せる。
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