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魔の山の支配者
人間は食べ物の味だけでなく、見た目も楽しむと聞く。たとえば、彩り豊かな野菜サラダに、どっしり厚みのあるローストビーフ。どうも色や造形が重要のようだ。
では、もしも本来食べられないものが美味しければ? 魅力的に違いない。
それなら、鉱石はどうだろうか。鮮やかな色彩や透明度は多種多様。美しい見た目は浪漫と食欲を呼び起こす。
人間は採取や狩猟によって食料を得てきた。その鉱物が簡単に採取できて、人体に毒はないと判断されれば、多くの者が口にするはずだ。
ならば俺の力で、この山の鉱物を作り変えよう。俺の魔力が込められた鉱石を食べた者なら、俺の支配下に置くことができる。さて、人間は食欲と好奇心にどこまで抗えるかな?
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