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悪食インサニティ
ああ、窓に! 窓に! 鉤爪と水掻のついた手が窓を叩く。
うるさいので歓迎の弾丸を二発。激昂したそいつはドアを突き破って不法侵入してきた。すかさず追加の弾丸と、斧の一撃でお出迎え。当たりどころが良かったのか、そいつは動かなくなった。
このまま外に捨てて、お仲間に見つかるのは御免だ。
だから、食うことにした。
さばいて、洗って、塩を振る。それでもまだ臭い。ヨーグルトに漬けて、マヨネーズとパン粉、カレー粉をまぶし、揚げ焼きに。
温かいうちに食ってみた。外は香ばしいが、中はブヨブヨ。だが、カレー風味でだいぶマシな代物になった。
でもやっぱり、街のダイナーのハンバーガーが恋しい。とっとと正気の世界に戻りたいもんだ。
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