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キンコーン♪
「……」
キンコーン♪
「……」
キンコンキンコンキンコーン♪♪♪
「~~~あ゛ぁぁぁ、煩いっ!」
鳴り止まない玄関のベルによって浅い眠りを彷徨っていた頭は完全に覚醒した。
「何? なんなのよ、こんな朝早くからっ!」
怒りモードほぼほぼマックス状態でベッドルームを抜け出し、未だに鳴り止まないベルの発生源である玄関へと向かった。
「煩い! 何度鳴らせば気が済むのよ!」
怒りのままに飛び出た怒号と共に勢いよく開け放たれたドアの向こう側には見知らぬ男が三人立っていた。
「あぁ、大変申し訳ありませんでした。もしかしてお休みでしたか?」
三人の男の内、真ん中に立っていたやけに身なりのいい男がにこやかな笑顔でそう言った。
「寝てるわけないだろう? もう昼過ぎだぜ」
三人の男の内、右端に立っていたやけにワイルドな感じの男が呆れながらそう言った。
「……あ、ちょうちょ」
三人の男の内、左端に立っていたやけに顔のいい男が間の抜けた声で飛んでいる蝶々に向かってそう言った。
「……どちらさま?」
私は不機嫌な声で訊ねた。
「申し訳ありません。とても込み入った話をしなければならないので出来れば中に入れていただけると有難いのですが」
真ん中の男が恐縮そうにそう告げた。
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