Episode3 危険な求愛行動

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単刀直入に『ソルが私のベッドで寝ないこと』といえればいいのだけれど、それをいえばソルがどうなってしまうか分からなくていえなかった。行き場のない考えを張り巡らしていると突然ソルが爆弾発言をした。 「じゃあ、カラ。ボクといっしょにおふろにはいって」 「──は?」 突然なにをいうのかと唖然とした。 「カラといっしょにおふろにはいってそのままボクのへやでボクがねむるまでてをつないでいて? そうしたらボク、いっぱいあたたかくなってねむれる。もうカラのベッドにもぐりこまない」 「……」 そのソルの提案に少し戸惑ったけれど、ソル自身から何かを提案してそれに従うという行動に対して少し成長の片鱗をみた私はその案を受け入れようと思った。 「──分かった。ただしお風呂の中で変な事したらダメだよ」 「うん。しない」 にっこり破顔しながら答えたソルに対して(まさかソルの本当の目的は一緒にお風呂に入る事だったのかな)なんて勘繰りたくなるほどにそれからのソルはやたらと上機嫌になっていた。 (突拍子もない打開策だけれど……まぁいいか) 一緒にお風呂に入る事に対して躊躇いがないといったら嘘になるけれど、既にお互の裸を見慣れてしまっている訳だからよからぬことをされない分はマシかなと思えたのだった。
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