政略結婚

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そのままリビングのソファーに座って、じーっとテーブルを見た。 「はい、お茶。」 母さんが淹れてくれたお茶から、ゆらりと湯気が出る。 「どうしたの?黙って。」 母さんが私の隣に座る。 「ねえ、母さんは父さんが黙ったまま、何も話さなかった時は、どう思うの?」 「どう思うって、そうねえ。何も思わないわね。」 意外な言葉に、私は目が点になった。 「つまらない。何考えてんだろって、思わない?」 「結婚したての頃はね。そう思ってたわよ。でも、ずっと一緒にいるとね、そういう時間もあっていいと、思うのよ。」 ずっと一緒にいると。 少なくても私と圭也さんは、この前のお見合いで会ったばかりだ。 それなのに、黙っていても居心地がいいだなんて、思えない。 なのに…… またあの言葉を思い出して、胸がドキドキしてくる。 「何?もしかして、何もしゃべらなかったの?」 「うん。」 「ふふふ。初々しいわね。」 「初々しい?」 「緊張して、何も言葉が出てこなかったんでしょ。」
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