波乱の幕開け

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それから私は、圭也さんのお弁当を作るようになった。 「ふふん。今日はハンバーグ弁当だもんね。」 喜んでもらえるかな、圭也さん。 そして私は、ニヤッとした。 結婚式を挙げてから、毎日のように求めて貰って。 「ふふふ。」 お弁当を作るだけでも、愛情がこもる。 ちょうど、最後のトマトをお弁当の中に入れた時だ。 「おはよう、紗良。」 「おはよう、圭也さん。」 圭也さんは、いつも遅くに帰って来ているから、起きてくるのは遅め。 寝ぼけている圭也さんも、可愛らしくていい。 「はい、朝ご飯。」 「うん。」 顔を洗ってきた圭也さんが、朝ご飯を食べ始めた頃に、私はお弁当を見せた。 「はい、今日のお弁当ね。」 「お弁当?」 圭也さんが目を点にしている。 「俺、お弁当作ってって、言った?」
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