波乱の幕開け

16/20
前へ
/80ページ
次へ
それから数日後。 圭也さんが、仕事から早く帰って来た。 「お帰りなさい、今日は早かったのね。」 玄関で出迎えると、圭也さんの後ろに人が立っていた。 「実は、部下が遊びに来たいと言い出して。」 「ええっ⁉」 急に?という事は、この時間だから、夕食も食べて行く? 献立は?材料ある?そもそも何人? 「えっと、何人くらい?」 「男二人に女一人。」 「三人だったら、大丈夫かも。」 「ごめんな。」 圭也さんは、後ろ三人に入れと言った。 「こんばんは。ご主人には、いつもお世話になっています。部下の近藤です。」 「早坂です。」 そして、私の事を上から下まで嘗め回している女性がいた。 「佐藤です。」 「主人がいつもお世話になっています。さあ、どうぞ。入って下さい。」 ちょっと引っかかる事はあるけれど、大丈夫大丈夫。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加