幸せとは

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玄関からテーブルの場所に来て、片づけを始めた。 すると、圭也さんも一緒に手伝ってくれた。 「お疲れさん、ありがとうな。」 圭也さんは、おでこをくっつけてくれた。 ふふふと笑うと、圭也さんも微笑んでくれた。 恐らく、私よりも圭也さんの事を好きでいる期間が長い佐藤さんには、悪いけれど。 一緒に微笑む事ができる。 これが、夫婦の特権だと思う。 「俺が洗うよ。」 「じゃあ、私はお皿を拭くね。」 家事を一緒にやるなんて、いつもの日々じゃあ、味わえない。 そう思うと、あの3人には有難うと言いたい。 「ねえ、あの3人の中に、一人女の子交じっていたじゃない。」 「佐藤な。」 「その佐藤さん、どういう子なの?」 「どういうって……何かあった?」 「ん?ううん、何でもないけど。」 まさか、好きだって話を聞いたなんて、言えない。 「そうだな。真面目な子だよ。」
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