103人が本棚に入れています
本棚に追加
「これ、めめ姉の喘ぎ声か・・・。
ビックリした、私の声かと思った。」
「酔っ払って喘ぎ声出すとかどんな酔い方だよ。」
「妄想の中ではソっちゃんとエッチなことをしまくってるもん。
遂にここまでリアルな喘ぎ声が私の頭の中で流れるようになったのかと思って。」
「マジで？お前そんな妄想までしてんの？」
「・・・うん。」
田代がたまに軽い下ネタを話すことはあるけれど、私はこんなことまで話したことはなかった。
でも今日は凄く酔っ払っているし、たぶん自暴自棄にもなっているし、イタリアンのお店にいる時から結構暴走してしまっていると自覚は出来ている。
「田代はエッチな妄想とかしたことないの？」
「妄想なんかじゃ抜けないから俺は普通にエロ動画派。」
「巨乳のでしょ？
田代おっぱい大きいの好きだしね。」
「・・・・いや、よく考えると俺顔派だわ。」
「何それ？」
「胸より顔で選んでる。」
「とんな顔？」
「美人系よりもギャル系よりも〜・・・清純系より可愛い系より、なんというか、こう・・・こうさ〜・・・」
片手で持った缶ビールを口元に運んだ田代が、それを飲むことなく答えようとしいき、言葉を切ってから私のことをジーッと見てきた。
「気合い入りまくりの可愛い顔派かも。」
「・・・よく分からん。」
「髪型も化粧も気合い入りまくってて、でもスッピンでも可愛いだろうなって顔。」
「髪型も化粧も気合い入ってるような女のスッピンはだいたい残念に見えるもんじゃない？」
「そんなことねーだろ。」
「そんなことあるでしょ。」
そう答えてから缶ビールをまた飲むと、田代が缶ビールを持ったまま酔っ払っている顔で私のことを指差してきた。
「間中はそんなことねーじゃん。」
最初のコメントを投稿しよう！