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これは冗談ではないことが酔っ払っている頭でも分かる。
今までずっっっっと一緒にいたのに、こんな話になったことはなかった。
いや、ずっっっっと一緒にいたからこそ、こういう話になったことはなかった。
「へぇ〜っ田代、私とエッチなこと出来るんだ?」
「それは出来るだろ。」
「そんなこと考えてたの〜?エッチ〜。」
何でか気分が上がっていくのに気付きながらそう言うと、田代がまた普通の顔で言ってきた。
「いや、今まで考えたこともなかった!!
望と〜って今考えてみたら無理だったから、目の前にいるお前のことを見たらお前の方が良いと思っただけ!!」
その返事には何故かムカムカとした気持ちになってきた。
「私だって田代と〜なんて、考えたことないから!!」
「幼馴染みどころかきょうだいみたいなお前にそんなことを考えられてたら俺だってドン引きだからな!?」
田代もムキになって言い返してきた時・・・
「じゅん・・・っっ、じゅん・・・・ぁ、ダメダメ・・・っそれ、ダメ・・・・・・っ!!!!」
”純“がめめ姉にダメなことをしているらしく、それには田代と2人で無言になった。
そしてしばらくめめ姉の喘ぎ声を聞いていたら、田代からやっと口を開き・・・
「あいつらも幼馴染なのによくセックス出来るよな?」
それにはどんどん熱くなっていく身体に気付きながら何度も頷いた。
「どっちから・・・?」
「うちの姉貴から。」
「どんな流れでそういうことになったんだろう・・・。」
「前にさ、真夏に間中が仕事の日に俺らで銭湯に行ったんだよ。
俺と兄貴がサウナにハマってたから、あいつらにサウナについて熱弁しててみんなで行こうってなって。
その流れで姉貴があいつの裸体を目撃したことにより、元々ヤバいくらいムラムラしてた性欲が遂に大爆発したらしい。」
それを聞き、私は両手で顔を覆って叫んだ。
「そんなの無理になるのは分かってるじゃん・・・!!!
え、待って待って、私その話ソっちゃんからも聞いてないよ!?
まず、私仲間外れにされてる・・・!!!」
「今度間中も誘うか〜って言いながら呑気に銭湯に行ったんだよ。
で、その結果がアレ。
全員が”やっちまった!!!“って思ったはずだから、あの日のことは誰も口に出してないはず。
マジでやっちまったよ、あいつら。」
田代のゲッソリとした声により少しだけ気持ちを持ち直し、両手を顔から退けた。
そしたら、見えた。
田代のほんっっっっっとに嫌そうな顔が。
そんな顔で壁の向こう側を見ていて。
「あいつの兄貴もよく姉貴で勃ったよな。
俺お前で勃つ自信まではねーや。」
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