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24歳 4月 「また異常事態が始まった・・・。」 深夜、田代の部屋の中で田代のゲッソリとした声が小さく響いた。 幼稚園からの幼馴染みで大好きな”女の子”であるソっちゃんのことを解放する為に、翌日の仕事を休んでまで、私は婚活パーティーに出席していた。 ソっちゃんと田代にも出席して貰った婚活パーティー。 私はそこでその2人に見送られるような形で、ソっちゃんから卒業をしたいと思っていた。 本当にそう思っていたけれど・・・。 数分前までいた、お父さんが経営をしているお店の1つ、イタリアンのお店でお酒を浴びるように飲んできた。 だって、ソっちゃんより魅力的な人なんていなかったから。 全然、全然・・・ぜんっっっぜん、いなかったから。 「純・・・・・っ、ぁ・・・・あ、純・・・・もっと、もっと、そこ・・・・っ」 グルグルとホワホワとしている頭の中に、とうとうソっちゃんのことを“純”と呼びながらエッチをしている自分の声まで聞こえてきてしまった。 そんな自分に小さく笑いながら、コンビニで買ってきた缶ビールをグビグビと飲んだ。 そしたら・・・ 「今日は姉貴の部屋であの気持ち悪いセックスかよ、最悪・・・。」 田代が私と同じように缶ビールをグビグビと飲んだ後に呟き・・・ 「ほら、前に言っただろ? 姉貴の奴が純の兄貴のことを純の代わりにしてセックスしてるって。 ・・・今日は母ちゃんが親父の単身赴任先に行ってるからか、いつもの3倍は声がデケー。」 グルグルとホワホワとしている私の頭の中に、田代がそんな言葉を入れてきた。 幼稚園でソっちゃんと出会うずっと前、私達がお母さんのお腹の中にいた時から出会っていた田代が。 お母さん同士が親友で、一人っ子の私の兄であり弟のような、双子のような存在の田代が。
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