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「ハムちゃんさぁ…」
「…はい」
「日向ちゃんの選んだチョコレート、どんなのか知ってる?」
「あ、はい。ハート型の小さいものがたくさん入っててすっごくオシャレでかわいい…」
そんなの、見れば分かるよね?
不思議に思って顔を上げると、優しい笑顔の悠里先輩と目が合った。
「手紙の返事…していいかな?」
「はい」
「好きだよ、ハムちゃん」
「はい…分かりました」
深々とお辞儀をしてから背を向けた。
「ちょ、待っ…」
腕を掴まれ驚いて振り返ると、何故か私より驚いている悠里先輩の顔。
「え?」
「俺、今ハムちゃんに告ったんだけど…」
「……んぇ⁈」
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