山本五郎左衛門(2)

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「おっ、またお前らここで涼んでるのか。ホント仲がいいな」   すると、体育教師──────ゴリドンが景と噤にドシドシと足音を大きく立てながら話しかけてきた。日焼けした肌に発達した筋肉。そして極めつけはその筋肉をアピールするかのような白のタンクトップと黒色の短パン。頭の上には細いサングラスが乗っていた。    体がゴリラみたいな体格だからゴリドンなのか、それとも顔がゴリラにやや似ているからゴリドンなのか最早誰も知らないあだ名を持つゴリドンが、眉毛より細い目で何度も景と噤を見比べる。  刹那、二人は嫌な予感がし、ゴリドンは愉快そうに笑った。 「お前らって何もかも似てないよなぁ。ホントに双子なのか?」
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