山本五郎左衛門(3)

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「──────あ!」  すると、雅人の頭の中に一つのシナリオが描かれた。にんまりと笑う雅人。どうせ景を殴ることなんてできない。噤も景に守られていて無理だろう。じゃあどうするか。利用すればいいのだ。  スマホをポケットから取り出し、メッセージアプリを開く。連絡先は康太。雅人は一か八かの勝負に出た。 “さっきは悪かった。翔馬が行方不明になって気が動転してたんだ。ところで、夜に現れるバケモノの話もっと教えてくれないか?”  
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