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「……ここだな」
四階まで続く階段を上りきった翔馬は、一年D組と書かれてるネームプレートをスマホのライトで照らすと、躊躇することなく教室の中へと入っていった。そして脇目も振らずに自分のロッカーを探り始める。一年D組は翔馬のクラスだった。
スマホのライトで照らしながら、ガサゴソと大きな音を立てて何かを探す翔馬。
「無い」
だがロッカーには翔馬が探している物は入っておらず、翔馬は再び舌打ちをした。八つ当たりするかのように小さなドアを強く閉める。
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