山本五郎左衛門(6)

3/7

17人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
「じゃあそろそろ探しに行くか? 安藤」  暗闇の中に光る柔らかいオレンジ色の景の目が、康太へと向けられる。その言葉に噤も、雅人も、康太に視線を移した。全員が康太のあの言葉(・・・・)を待つ。 「ああ。翔馬を探しに行こう」  康太はスマホを強く握り締め、先頭を歩き出した。 ◆ (──────にしても、コイツらがバカでほんと良かった) そう心の中で呟いたのは他でもない雅人だった。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加