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「あー…えっと、もしかして俺…邪魔しちゃった感じ?」
怜弥さんが居なくなった瞬間、涙目になった私に気が付いたのか…海江田さんが申し訳なさそうに声をかけてくる。
仮にも今日、夫婦になったばかりの旦那様に…よく知りもしない男性と二人きりにされたことがとてもショックで。
出来れば隣にいる彼にはこのまま、おかえり願いたいところではあるが、、怜弥さんが彼にどこまで話しているのか分からない以上、無下に扱うことは出来ない。
愛がないということは、分かった上で結婚した。
この結婚を続ける為には現状、彼を持て成すということ以外に方法は無い。
「……ワインは、お好きですか?」
最善を尽くした上で、彼には早急に帰ってもらおう。そしてすぐに怜弥さんに連絡をとって、どこかに泊まったりせず真っ直ぐ帰ってきて欲しいと伝えるんだ。
……それくらい、許されるよね?
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