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「いやっ……いやいや、待ってよ。なんか俺が酷いことシた前提で話しが進んでるけど、まだ何もヤってないからね?!」
海江田さんが慌てた様子でそう語るも、怜弥さんはまだ警戒しているみたいで─…
「本当に何も無いなら、沙羅が泣く理由がどこにある?」
「だからそれは、俺が聞きたいよ。」
「何にせよ…海江田が沙羅を怯えさせたことに変わりはないだろ」
怜弥さんはまるで私を援護するように、海江田さんに対して少し攻撃的な発言を繰り返す。
「……怜、本当に違うんだって。俺は何もシてない」
「確かに…少し違うな?深く考えもせず、お前たちを二人きりにした俺も同罪…いや、愚かだった」
「怜っ」
「悪いが、今日はもう帰ってくれ…沙羅と今後のことについて話し合う必要がある。」
「それなら、俺もっ……」
「─…これは、俺たち夫婦の問題だ。部外者は口を挟まないでくれ」
部外者…っと、海江田さんに向かってハッキリそう言い放った怜弥さん。私の嘘のせいで巻き込まれたも同然の海江田さんに罪悪感を抱かないわけじゃない。
それでも、、申し訳ないが、、、
今、怜弥さんが私の味方をしてくれたことは素直にとても…嬉しい。
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