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一度も使用することのなかった二人の寝室。その広いベッド上で一人、彼が来るのを待ってる時間は果てしなく長いものに感じた。
(……大丈夫、落ち着け私っ!!)
高校の頃から怜弥さんの追っかけみたいなことをしていた私は、、その間彼氏と呼べる相手を作ることは一度もなかった。
遠くから見ているだけでも幸せだったし、関わりがなくても生きてこられた。怜弥さんは私の原動力…エンジンなので。
他の人で寂しさを埋める、なんてことをしなくても私はそれなりに幸せだった。
──…しかし、
ここにきて一つ問題が発生する。
何を隠そう、私はチェリーガール……穢れを知らない純情乙女、、簡単に言ってしまえば処女!!
いやいや、『処女でよかった』『初めてを俺が奪えて嬉しいよ』『全部俺が教えてあげる』等、、
そんな言葉をかけてもらえるのはきっと20代前半までだ。しかも可愛くて清純そうな子限定!
今年27歳で、他に好きな人(海江田氏)がいるにも関わらず身体の関係を許そうとしている私(怜弥さん視点)が実は純情なんてことが怜弥さんに知られたら、、
『面倒だな……この話は無かったことに。』
って!!結婚自体取り消されそうな気がする!
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