ナイモノネダーリン/冷酷な旦那様と愛されたい私

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「……沙羅?」 ハッと、顔を上げると…たった今、お風呂から出てきましたと言わんばかりに。下着のみを身につけた濡れ髪姿の怜弥さんが既に寝室に侵入していた。 普段しっかりセットされている漆黒の黒髪も、今は水分を含み重力に耐えきれず彼の視界を遮るように前に下ろされている。 その隙間からチラ見えする切れ長の二重まぶたの瞳が真っ直ぐ射抜くように私を見つめているから…息をするのを忘れそうになる。 「俺相手に、緊張してる?」 あくまでも、私が海江田氏を慕っていると信じ込んでいる怜弥さんは躊躇うことなく上半身裸のまま私に歩み寄ってくる。 遊び慣れている女の子って、こういう時どうするんだろう?…なんて。考えても分からないようなことを必死で模索するが、、そうしている間に怜弥さんがベッドへと足をかける。 先にお風呂を済ませ、ここで待機していた私。彼とは違いしっかりパジャマを着ている。その姿を見て軽く舌打ちをした彼は、、 「っあ、あの……怜弥さんっ?!」 「なに?」 「じ、自分で脱げますっ、、」 「時間が惜しい、脱がせた方が早い。」 器用にボタンを外していく彼にされるがままの私は、抵抗する間もなくあっという間に下着姿を彼に晒すことになる。
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