ナイモノネダーリン/冷酷な旦那様と愛されたい私

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「あぁ…そういえば、」 っと、彼が言葉を続けたので落ちていた視線を再び合わせる。 「披露宴ほど大規模なものでは無いが、近しい人間に俺たちの結婚を披露するパーティを行うことになった。」 「……はい?!」 「親族や会社の役員、仕事で付き合いのある人間や友人も数人呼ぶつもりだ」 いや、それはもう、、普通に結婚披露宴となんら変わりないのでは?! 「その時に着るドレスをこの後一緒に見に行くつもりだったんだが…行けそうか?」 「ドレス選びを…一緒に?」 「……必要なければ、沙羅が好きなものを一人で見に行ってもらっても、」 「すぐに、支度しますっ!!一緒がいいです!」 その瞬間、頭痛なんてものは吹っ飛んでしまった。推しにウェディングドレスを選んでもらえるなんて…私は前世でどれほどの徳を積んで来たのだろうか?幸せすぎて死ねる。 いや、勿体なくて死ねるわけないけど!! 「……支度が出来たら、声を掛けてくれ」 書斎に戻って行った怜弥さんの後ろ姿をしっかり見届けてから、バスルームに直行し…ギネスブックに載るのでは?と思うほどの過去最高レベルのスピードでシャワーを浴びる。 あぁ、本当に─…結婚して良かった!!!
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