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仕事なのかプライベートなのか…忙しそうにしている怜弥さんとは、同じ家に住んでいても、すれ違いのような生活を送り─…
あっという間にパーティ当日を迎えてしまった。
朝食は仕事のミーティングも兼ねていつも秘書と済ませていると言われて作ることを断念。
お昼はもちろん別で、夕食も必要ないと言われ続けたため、落ち着いて食事をしながら会話をする時間すらも無かった。
そのため、今日…まさにぶっつけ本番のように披露パーティを迎えることとなり、些か不安なのだが…私とは違って彼はとても凛々しく、涼しい表情をしているように見えて、、心強かった。
「では…身支度を整えてきます」
「あぁ、終わり次第声をかけてくれ」
ドレスアップの為、彼とは別の部屋に案内されることとなり…一旦怜弥さんとは別れた。
控え室に足を踏み入れて真っ先に目に飛び込んできたウェディングドレス。怜弥さんが選んでくれた大切なドレスはもう既に私にとってかけがえのない宝物。
これを着た私を見て、彼がどんな反応を見せるのか…それを楽しみにしていたのは私だけではなく衣装担当のスタッフさんやヘアメイクさんも、怜弥さんの反応が気になっているみたいだった。
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