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私たちの結婚披露パーティの会場は、、
四條グループが運営するホテル業の中でも有名な外資系ホテルのワンフロアを貸し切って執り行われる予定だった。
披露パーティにはもちろん私の家族も出席を予定している。会場が祖父の家から近いことに、、救われた。これで”衣装”を調達することが出来る。
長年、祖父の秘書をしている魚住さんに極秘で連絡を取り…必要なものを準備してホテルに届けてもらう手配をした。
ソレが届くまでの間に、先程衣装スタッフの方に譲ってもらった客室を使用させてもらう。
素早くシャワーを浴びて、髪や身体についたコーヒーの汚れを落としていると…ヒリヒリと、肩から背中にかけて焼けるような痛みが走る。
「うぅ…痛いっ、けどこれは名誉の負傷、、」
っと、自分に言い聞かせ…痛みなど無かったことにする。
パーティまで、、あと1時間半しかない。
魚住さんが来る前に髪を乾かして、メイクだけでも済ませておこう。
身勝手な行動に出た私のことを怜弥さんは嫌いになってしまうだろうか…?いや、そもそも契約婚で”愛なんて必要ない”と言われている。
だったら……
現状マイナスである怜弥さんの恋愛バロメーターが少しでもプラスになれば結果オーライ!
ドレスではなく、和装姿で─…披露パーティという名の戦へ出陣したいと思います。
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