視えない

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【オモチャ】という言葉に「貴方は何者なんですか?」と問いかける。 「快楽犯、なんてね」  アハハッと彼は大きく笑うも突然深い溜め息をつき続ける。 「いや、そうではないかな。なんだろう。一つ言えるのは――姿を見られたくないから“オモチャ”を手に入れたら“”」  嘲笑う声にボクは――声が出なかった。 「利口だね。コレ以上聞いたら壊されると思ったのか。いい子だ。それでいい。沢山可愛がってあげるよ」  彼の狂気じみた声色と言葉に“ボクは助からない”。それが分かった瞬間――暗闇が恐ろしく怖くなった。
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