3-3 兄、襲来

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「いやぁ、会合終わってから桃ちゃん呼び出してメシ食ってたら、累とバッタリ会ってよぉ。そんで二人も知り合いだっつーから、三人で飲んでたんだ」  ナハハと笑う兄。そういえば兄は、桃がこれまでに量産した元カレのうちの一人だった。比較的初期型じゃないだろうか。と言っても交際期間は賞味一ヶ月ほどだったらしく、その後は割合良好な友人関係にあるようだ。どいつもこいつもサバサバしていやがる。ていうか連絡くらい入れて欲しいもんだ。 「頼人さんとすっかり打ち解けちゃってね。楽しかったぁ」 「でも頼人ってば、相変わらず田舎臭さが抜けないわよねぇ。ま、でも逆にそれがSNSでウケてるのかもね」 「桃ちゃんも相変わらずハッキリ物を言うよなぁ。まぁ、だからこそ今回頼み事をしたわけだけど」  と、やって来た三人が和気あいあいとそんなことを話した。 「頼み事って――? そういえば、わたしにもなんか頼みたいとか言ってたっけ」 「とりあえずみんなで飲み直そうぜ! 話はそれからだ!!」  どどーーーーーん。。。。。  と、兄がテーブルの上に買ってきた酒をズラリと並べた。  一体何を言い出す気なのか。
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