3-7 急転直下

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 またまた数日後。  三人のグループSINEに、累くんから画像つきでメッセージが入った。 『ただいま戻ってまいりました。明日仕事帰りに寄らせてもらいまーす☆』  東京土産と一緒に映ったキメ顔自撮り写真が添えられていたので、わたしは胸をなで下ろした。 「何これ。超元気じゃん」  このまま帰ってこないんじゃないかなんて、やっぱり考えすぎだった。そりゃそうだよね。  ――と思っていたら、翌日の夜、累くんを連れて仕事から帰ってきた才造の様子が何やらおかしかった。  何やら険しい顔でダイニングテーブルにつき、隣にわたしが、向かい側に累くんが座るよう命じた。 「はいお土産、江戸バナナ。ベタだけど間違いないよねぇ♡ あっ、早めに食べた方がいいよ。それより僕のバナナの方が……」 「いいからふざけてないでさっさと話せ」 「はーい」  いつものノリでおどける累くんを、才造が怖い顔で嗜めた。普段はもっと投げやりな感じなのに。わたしはただならぬ空気を感じた。 「……なに? 改まっちゃって」 「うん。あのね莉子ちゃん、僕、結婚することにしたんだ」 「へっ???」  ヘラッと笑いながら、軽い調子で予想外の単語を放った累くん。わたしは思わず間抜けな声が出た。
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