緊急中継

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少し前の出来事だが、、、6月30日‥‥夏越の大祓だった。 が、これまでに神社仏閣へ伺う前に、途中で、いわゆるストップが入った事などなかったが、 この日、30日は違った。 『今日は、帰りなさい‥‥』と聞こえたのだ。 今日は、帰宅するしかないと、潔く諦めた。 しかし、内心は、〝がっかり“の小さな〝っ“が10個くらいあった。 意気消沈して帰路についた。 そのガッカリは、正直、数日続いていたのだ、、、 自分でも説明がつかないし、幼稚園児じゃあるまいし、いい大人が、 目的地へも到達しないのか、、、道に迷うなんて、、、ご縁がなかったのか? よく呼ばれた人しか、到着出来ない神社があると聞いたことはあった。 出向いた神社が、その神社だったかは解らないが、全然、潔くない自分が、 恥ずかしくなった、、、。 何処かで、意地になって、執着していた自分がいた。 大祓の芽の輪くぐりへ伺うのが、最初の思い、、、 しかし、なんだか色んな思いや、考えが、自分の中で錯綜していた。 事前に参拝することだって出来たはずなのに、30日に執拗に拘っていたことは、否定しない。 思い返すと、神様からすれば、本末転倒だと、、、 先日訪れた日は、梅雨の最中で、蒸し暑い日だった、、、。 参拝へ向かう途中、そこは時より車は通るが、人の気配がほとんどなく、 すれ違う人もいなかった。 トンボが群れで飛んでいたり、同じカラスが、道案内を暫くの間してくれていた。 暫くして、カラスがいない、、、 『どこへ行ってしまったのか、、』 そう思った瞬間、カラスが、カーカーと、数回鳴いて姿が消えた。 カラスの鳴く回数にも意味があるらしいが、果たして、何かを知らせたかったのか? 山の奥深い場所ではなく、住宅街の小高い森の中にある神社で、 そこには、お稲荷様も祀られている神社だった。 その、お稲荷様から、申し出があったのならば、1つ返事で、視聴させて頂きますと、即決だ。 テレビ画面は、少し雨も止み始めたようで、先程より、静かな雨音になっていた。 何が始まるのか、画面に釘付けだったが、太鼓の音が鳴り響き始め、雨音は変わらず、 静寂の中で、太鼓の振動がこちらにも、伝わってきて、浄化をされている気持ちになった。 「お待たせいたしました‥‥そろそろ、到着されます、、、皆様、本日は、これより、祝言を執り行います。」 太鼓の音が静まり、何かが始まる声が響いていた。 夜中の祝言とは、、、 幻想的な心地よさと、、、少し怖い感覚にもなっていた。
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