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私はいつも大事なところでミスってしまう。
全国サッカー大会への出場権を賭けた闘いで、ラスト2分。そこで決めれば勝ちだったのに私のミスで負けた。
全国テニス大会団体準決勝、、、私が負けて3位、、、あの点をとっていれば、、、勝ちだったのに、、、
だが、そんな事を思って考えても今意味はない。私はこの戦いで終わらせなければならないのだ。
「ねぇ、女神、、、君はどうしてこんなことをしたの。」
この最終決戦。相手は女神。そして戦うのは僕一人だ。なんでかって?
だってーーー
僕は心の中で呟いて下を見る。
そこには仲良くしたクラスメイト。
あまり好きじゃなかったけど、死んで欲しくなかったクラスメイト、、、全て、女神がやったのだ。
「だって、貴方が私に歯向かうからじゃない。言ったわよね?“真王 星矢”を置いて帰りなさいと」
「私は誰かを見棄てたくないんだ。だれひとりかけずに、、、それを邪魔したのはあなたでしょ?」
「あなたが折れれば良かっただけじゃない?」
「それはあなたでしょ、ヤンデレ女神。」
「ふふ、、、いいわ、次はあなたの番よ!」
そう言って女神は即死魔法を私に向けて放った。
「ねぇ、女神。私がいつ勝算無くあなたに挑むなんて言った?」
「え?で、でもこれを防ぐすべなんてーーー」
「あなたも知ってるでしょ?私の名前」
「え?あなたは光 美咲じゃーーー」
「それは“最初にあなたが暗殺した姉”私がさっきまで嘘ついてたの。だから私もーー口調変えてんのよ。あんたが私たちの前に現れた時からね。」
「そ、そんなまさか!な、ならあなたの本当のスキルと能力はー!!そして名前はー!」
「ぇぇ、私が光 暗現 。能力は闇王と死盗者。そしてーーー起死回生と悪運持ちの!!【闇勇者】よ!」
やられた。そう女神は思った。序盤に殺したはずのやつが生きていたなんて、そうだ。最後まで他の奴らも暗現がいるから問題ないという顔で戦いで負けていた、、、まさか!
あるひとつの思考にたどり着き女神はさらに焦る。それがどうか計画ではありませんようにと願うがーーーその女神の思いは受け取られず。
「そうそう!私ここ来る前にひとつ寄ったところあるんだけど〜分かる?」
女神はその予想をはるかに超える答えを前にフリーズした。
「死命聖女の所☆」
「ま、待て!そ、それは禁忌じゃー」
「関係ないね。この世界なんて私たちにはどうだっていいんだよ。さて、全てを返してもらうよ。」
「や、やめろ!そ、それにそんなことしたらお前だって」
「私はいいんだよ。死のうが、死ぬまいがどちらにせよ変わらない。でも、姉はみんなに好かれて、頼られていた、、、そんな人を、、、わざわざお前のために死なせるわけないだろ?
【死命聖陽 起死回生】」
その言葉と同時に倒れていた生徒、そしていままで死んでいた生徒が生き返った。
「あぁ、そんな、、、私の計画が」
「あんたの計画はまだ終わらないのは知ってる、、、だから、、、あんたと私。どちらが結局強いのか、勝負しましょ?」
「もうやめなさい!暗現!!」
久しぶりのその声に私は少し踏とどまる。
でももう決めたことだ。確かにこれは姉との計画に入っていない。
「さあ、現実と夢の狭間、、、世界の頂きで終焉としよう。【Another endout】」
姉と最後に話したかった。でも、これは決めたことだ。だから、最後の言伝はあれに任せてある。
「頼んだよ。もう1人の【闇堕ち勇者】」
そして私は女神と向き合う。
「さて、世界の最果てでもあなたは消えない、、、だから、最後。ここで終わらせようか!」
「私の計画、、、邪魔したあなただけはァァァ!!」
ほんと、馬鹿な女神だ。
「なぁ、いつ私がたった一人でこの状況を作れたと思っている?無理に決まってるだろ?」
「は?だ、だがお前以外ーー」
グサッ、グサッ、グサッ、グサッ、グサッ、、、
そんな音が数分くらいなり続けた。
「まだ死んでないの?タフな女神だなぁ、、、まるでゴミ虫だよ。」
「くっ、、、いったい、、、誰だったのよ、、、私を、、、邪魔した、、、のは、、、」
「天使。」
その言葉を聞いた女神はアホ面になり、すぐに「わけが分からない!」とほざく。
「アッハハハハ!最後に面白いこと言ってくれんじゃん。クソ女神。冥土の土産で教えたげる、、、裏切ったのはルシア、、、あんたのせいで堕天した元最高天使、、、その子が教えてくれたし、君に言って欲しいとも言ってた、、、過去は消せないぞってね、、、あんたが何したかは知んないけど、、、ざまぁ!!」
そう叫ぶと、ルシアに言われたスキルで倒すことにした。
「これが過去の代償だ!堕天術式 崩落!!」
その言葉を発すると女神の身体はホロホロと崩壊していく。
「いつか、、、復讐して、、、」
その言葉を最後までいい切る前に私は殴り消し飛ばした。
私のスキルは闇王と死盗者の他にもう1つ、ルシアから貰った神スキルがあった。前の所持者より使えなかったらしいけど、ひとつを極めることが得意な私は堕天を極めた。
「さて、過去に浸ってないで、私もそろそろ動かなきゃね。」
世界の最果て。1度行けば二度と戻れなくなる代わりに女神の力を八割消すことが出来る。
誰がそのことに気づいたかは知らない。だけど、私たちのことを知ってたんじゃないかなって思ってしまう。
思考がズレたね、、、さて、ここから出ることが不可、、、というのは事実だが、1つ方法があるとルシアから聞いた。それはーーー
「この世界を総べる神王よ。私が求めるのは自由。貴方の求めるものは私が今まで大事にしてきたもの、、、それは光。私から光を取れ!だがしかし、私に自由を!」
どちらにとってもメリットのある話をする。さすればそれは開かれる。
ルシアが言ってた事だ。だから私はそれを信じるだけ。
『ふふ、面白いね。いいよ。神王、、、もとい、永王が世界果てからの帰りを許可する。、、、帰っていいよ。』
そんな声が微かに聞こえた。だから私は勇気を出して外の世界へと、、、飛び出した。
気がつくと私は草原に寝そべっていた。
「あぁ、、、これからまた国王との謁見だっけ、、、本当、、、私に休みはないのかな、、、それだけが希望だよ、、、あれ?なんか忘れてる気が、、、まぁいいか、さて、いつもの掛け声で今日も頑張るか、、、“ダルすぎふぁいおー”」
そして私は王国へと向かうのだった、、、あーまじむり、病むわ〜。
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