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7、社会の一員
精神障害者として生きる。
それは結構ハードモードな人生だ。どんなに学歴が高くても通用しない。
障害者手帳を持って、障害年金を貰い、障害者雇用で働く。これが一番の成功した形だ。人生の途中までエリートだったのに、障がい者としてギアチェンジして生き直す決心をするのは並大抵のことではない。
でも、そうなってやっと暗黒世界から抜け出すのだ。
暗闇は暗黒だからこそ、光が差してきた時には光がよく見える。一筋の光が見えた時、やっと再出発の準備が整うのだ。自分の人生に降り掛かってきた不条理を受け入れる。
周りの差別や偏見にも諦めがつく。大抵の人間は、知らないことを知らない。これが限界なのだから。
「理解しましょう」と社会がキャンペーンを打ってきても当事者は信じていない。
自分という他者が一番厄介で、それと折り合いがつきさえすれば、障害があっても社会の一員として胸を張って生きていける。
それを学べる人生は、とても特別なものだ。
健常者が欠けているものを持っていると誇ることができてしまう。私達のお仲間は所謂クリエイターが多い。
健常者が見えないものを見ている。心で感じている。素晴らしい。
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