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それまで考えてきたことを、丸々目の前に突きつけられた気分だった。
そんなこんなで、次のバンドを組む気力もなく、ただ毎日バイトを入れ、ギターを時々かき鳴らしては、日々を送っていた。
スタジオミュージシャンのお誘いの方も、保留にしたままだった。
急がなくてはならない理由はない。
ただそのまま放っておけば、俺が業界から忘れ去られる。
それだけだ。
判ってはいる。
それでも今は、どうしても動く気がしない。
そんな時に、電話が鳴ったのだ。
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